対応のある測定値を比較

対応するペアから平均差を推定します。

ガイド · 基本統計 · 読了目安:4分

アプリのコマンド名、ワークシートの識別子、サンプルデータの値は原文のまま表示されます。スクリーンショット、グラフ、ダウンロードファイルは英語です。例では英語の元の数値表記を保持しており、小数点にはピリオド、桁区切りにはカンマを使用しています。

例: ファームウェアのスキャン時間

24枚のラベルを、それぞれ両方のファームウェアで一回ずつ評価します。24行のペアで、スキャン時間の測定値は48個です。読み取りに用いるファームウェアの順序は、ラベル間で均等に割り付け、ランダム化しています。

例のデータをダウンロード(CSV、列名は英語)

Help で使用している例と同じです。CSVをインポートして手順に沿って操作するか、Helpの Open example in a practice copy を使用して入力値をあらかじめ設定します。

1. ワークスペースを作成

サイドバーで Basic Statistics を開き、Means: Two-Sample (t) を選択します。分析を作成して名前を付け、New blank worksheet を選択してから Create analysis を選択します。

2. 例のデータをインポート

上のCSVをダウンロードし、ワークシートにインポートします。区切り文字は Comma、小数点記号は Dot を選択し、First row contains column names を指定します。

3. 入力列を割り当て

Inputs の Test type で Paired samples を選択します。Sample 1 に original_scan_time_ms、Sample 2 に revised_scan_time_ms を割り当てます。ワークシートの各行には、同じラベルの両方の測定値を含める必要があります。並べ替える際も、ペアを一緒に保ちます。

4. 検定とグラフを設定

Significance level (α) に 0.05 を入力し、Alternative hypothesis で Two-sided (≠) を選択します。Additional comparisons を開き、Include Wilcoxon signed-rank test は選択しません。

Plot options を開きます。Histogram binning を Automatic、Histogram scale を Frequency に設定します。Show normal curve は選択せず、Show confidence interval for mean difference を選択します。

Means: Two-Sample (t): 例の列の割り当てと設定を表示したInputs画面
英語のInputs画面:分析を実行する前の、例の列と設定。 画像を原寸で表示 (新しいタブで開きます)

5. 分析を実行

Run analysis を選択し、Results を開きます。

6. 結果を解釈

  1. 対応のある比較を明確にする

    同じ24枚のラベルを、両方のファームウェアで試験しました。差は、元のスキャン時間から改訂版のスキャン時間を引いた値です。差が正なら、そのラベルでは改訂版のほうが速かったことを意味します。出力ラベルのBeforeとAfterは、元のファームウェアと改訂版を意味し、実際の読み取り順序を示すものではありません。

  2. 平均差と区間を確認

    平均短縮時間は19.35 msです。95%区間は15.05–23.64 msで、全体がゼロを上回り、p = 2.813 × 10⁻⁹です。不確かさは、別々の二標本のばらつきではなく、同じラベル内の24個の差から求めます。

    平均差の信頼区間(英語)
    英語のグラフ:平均差の信頼区間。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  3. 標本の分布の形を比較

    箱は各標本の中央の半分を示し、箱の中の線は中央値です。ひげとフェンス超過のフラグは観測値を記述するものであり、合否判定限界ではありません。対応のある検定では、これらの別々の箱は、同じラベル内の差のばらつきを示していません。

    標本の箱ひげ図(英語)
    英語のグラフ:標本の箱ひげ図。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  4. ヒストグラムを確認

    棒の高さは、値の区間に含まれる測定値の件数を表します。棒を信頼限界として扱わずに、形とばらつきを比較します。対応のある検定の前提については、同じラベル内の差も確認します。

    標本のヒストグラム(英語)
    英語のグラフ:標本のヒストグラム。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  5. 結果が支持する範囲を判断

    推定された平均15–24 msの短縮を、スキャン作業で必要な時間短縮と比較します。代表的なラベルと条件で確認します。

詳細:各結果セクションを確認

完全な結果表は、Helpと同じく有効数字六桁で表示されます。

対応のあるt検定

平均差は標本1から標本2を引いた値で、標準誤差はその不確かさを測ります。t統計量は、差を標準誤差で割った値です。自由度、α、対立仮説、方法、信頼水準は、推測の条件を記録します。信頼区間の下限と上限は、母平均の差の範囲を示します。対応のある比較の不確かさには、同じラベル内の差を使用します。自由度は23です。

対応のあるt検定 · 11行
統計量値
t統計量9.3244
自由度23
p値2.81325e-9
平均差19.3458
標準誤差2.07475
α0.05
対立仮説two-sided
方法対応のあるt検定
信頼水準(%)95
信頼区間の下限15.0539
信頼区間の上限23.6378
  • α=0.05(p=2.81e-09)でH₀ (μ𝑑 = 0)を棄却します。
  • H₀: μ𝑑 = 0
  • H₁: μ𝑑 ≠ 0

標本の要約

nは測定値の件数です。平均、中央値、最小値、最大値、範囲は各標本を記述します。標準偏差(SD)は標本のばらつき、標準誤差(SE)はその平均の不確かさ、IQRは中央の半分の広がりを表します。完全なペアが24組あります。別々の標本のSEは、対応のある差のSEではありません。

標本の要約 · 2行
標本n平均標準偏差(SD)標準誤差(SE)中央値最小値最大値範囲四分位範囲(IQR)
Before24281.21336.28397.40641274.45216.9349.5132.650.775
After24261.86739.22018.00576258.7176.1330.3154.263.75

箱ひげ図の座標

Q1とQ3は中央の半分の境界で、その間に中央値があります。IQRはQ3からQ1を引いた値です。下側と上側のフェンスには1.5 × IQRを用い、ひげはフェンス内で最も外側にある観測値まで伸びます。これらの座標は合否判定限界ではありません。

箱ひげ図の座標 · 2行
標本Q1中央値Q3四分位範囲(IQR)下側フェンス上側フェンス下側ひげ上側ひげ
Before256.475274.45307.2550.775180.313383.412216.9349.5
After230.55258.7294.363.75134.925389.925176.1330.3

箱ひげ図のフラグ

各行には、フェンスを超えた値の「標本」「ワークシートの行」「値」が示されます。この表が空であることは、どちらの標本にもフェンス超過のフラグがないことを意味します。フラグは調査のきっかけであり、自動的に削除する理由ではありません。

箱ひげ図のフラグ · 0行
標本ワークシートの行値

このセクションで返された行はありません。

7. レポートを作成

Paired t-test 全体、Sample summaries、箱ひげ図の座標とフラグ、平均差の区間、箱ひげ図、ヒストグラムを残します。標本1から標本2を引くことと、ラベルで対応付けていることを明記します。

完了した分析で Add to report を選択します。続いて Choose individual items and advanced options を開いて表とグラフを選び、 Add to draftを選択します。非表示の項目は保存済みの分析に残ります。

レポート名を入力し、調査の目的と解釈を追加します。 Saveで保存し、 Previewで内容を確認して、 Export → Download HTMLを選択します。以下の例には、画面外の結果も含め、選択した内容全体が含まれます。

このレポートはアプリで生成されており、内容は英語です。 このHelp例でアプリが出力した全内容。該当する表、グラフ、分析時の注記を含みます。 レポートの数値は、アプリの表示桁数に合わせています。エクスポートされたグラフは静的なグラフです。画面幅が狭い場合は、幅の広いグラフや表を横にスクロールできます。
レポートの例を見る: 同じラベルでファームウェアを比較

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