Z-MR管理図を作成

異なる品種の測定値を標準化した尺度で比較します。

ガイド · 工程管理(SPC) · 読了目安4分

アプリのコマンド名、ワークシートの識別子、サンプルデータの値は原文のまま表示されます。スクリーンショット、グラフ、ダウンロードファイルは英語です。例では英語の元の数値表記を保持しており、小数点にはピリオド、桁区切りにはカンマを使用しています。

例: 三品種のスペーサー

加工セルで三品種のスペーサーを切り替えながら18回の生産ランを実施しています。各生産ランで五個を測定し、長さの測定値は90個です。

スペーサーの長さの例をダウンロード(英語CSV)

Help と同じ例です。 product_id はSP-25、SP-40、SP-60のいずれかの品種、 run_id は各生産ランを識別します。 length_mm にはmm単位の長さの測定値が入っています。各品種の平均と標準偏差は、このデータから推定します。

1. 作業環境を作成

サイドバーで Process control を開き、 Z-MR Chart を選択して分析に名前を付けます。 New blank worksheet 、 Create analysis を選択します。

2. データをインポート

Worksheet で Import を選択します。ダウンロードしたファイルを選択するか、その内容を貼り付けます。区切り文字を Comma にし、 Decimal dot を使用して、 First row contains column names にチェックを入れます。プレビューを確認し、 Import into worksheet を選択します。行は収集順に保ちます。

3. 入力列を割り当て

Inputs で各列の選択欄から、 product_id を Part ID 、 run_id を Run ID 、 length_mm を Measurements に割り当てます。系列全体を収集順に保ちます。

4. 品種別の基準を設定

Standard deviation method と Centering method の両方で Per part を選択します。 Moving range length に2を入力し、 Moving-range statistic で Average MR を選択します。

Western Electric / AIAG rules を開きます。五つの任意規則、 7-point trend 、 6 on one side 、 14 alternating 、 2 of 3 beyond 2σ 、 4 of 5 beyond 1σ はすべて On のままにします。

Z-MR Chart: 例の列の割り当てと設定を表示したInputs画面
品種と生産ランのラベル、長さの測定値、品種別の推定値、有効な規則を示すInputs画面(英語)。 画像を原寸で表示 (新しいタブで開きます)

5. 分析を実行

Run analysis を選択し、 Results を開きます。

6. 結果を解釈

  1. 標準化した尺度を理解

    アプリは、各品種の長さからその品種の推定平均を引き、推定標準偏差で割ります。その結果がZです。Zが3なら、その品種の平均より推定標準偏差三つ分上にあることを意味し、目標より3 mm長いという意味ではありません。

  2. 隣り合う値の変化を確認

    移動範囲管理図は、連続するZ値間の変化を示します。上側管理限界3.685を超える点はありません。最初の読取値には移動範囲がありません。生産ランの境界をまたいで範囲を計算するため、品種の切り替わりも確認してください。

    Zの移動範囲(元のグラフは英語)
    標準化測定値の移動範囲。生産ランの境界をまたいで範囲を計算します(元のグラフは英語)。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  3. Z値を確認

    観測69は品種SP-40、生産ランRUN14のサンプル4で、測定値は40.108 mmです。そのZは上側管理限界+3を超えています。パターン規則でも25–31と63–70が検出されています。品種と生産ランのIDを使って元の記録を調べます。シグナルは推定した品種別基準に対するものであり、長さの規格不適合ではありません。

    標準化個別値管理図(Z、元のグラフは英語)
    90個の部品の標準化測定値。Zには測定単位がありません(元のグラフは英語)。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  4. 品種別の基準を確認

    SP-25、SP-40、SP-60の推定平均は、それぞれ24.9965、40.0030、60.0087 mmです。推定標準偏差は約0.02204、0.0324、0.06184 mmです。これらは、検出された読取値を含む現在のデータから推定しています。

  5. 調査対象を判断

    観測69を、その品種の基準および前後の生産ランの記録と照合します。継続的な監視の前に、各品種の基準を個別に確認してください。管理図は標準化後の通常と異なる挙動を示しますが、品種間で共通する原因を特定するものではありません。

詳細:各結果セクションを確認

完全な結果表は、Helpと同じく有効数字六桁で表示されます。

平均と標準偏差の内訳

SP-25、SP-40、SP-60の推定平均は、それぞれ24.9965、40.0030、60.0087 mmです。標準偏差は約0.02204、0.0324、0.06184 mmです。これらは現在の観測値からの推定値であり、過去の基準パラメータではありません。

平均と標準偏差の内訳 · 6行
パラメータ品種/生産ラン/全体プール推定値
平均(μ)SP-2524.9965
平均(μ)SP-4040.003
平均(μ)SP-6060.0087
シグマ(σ)SP-250.0220408
シグマ(σ)SP-400.032404
シグマ(σ)SP-600.0618427

Z–MRの要約

90個の観測値について、品種別の平均と標準偏差を推定し、長さ2の移動範囲の平均を使用しています。恒等変換では、標準化前の元の測定値を測定時の尺度のまま保ちます。

Z–MRの要約 · 6行
統計量/設定値
観測数90
平均の推定方法品種別
シグマの推定方法品種別
移動範囲の長さ2
移動範囲の統計量mean
変換恒等変換

Zと移動範囲の管理限界

ZとZの移動範囲には単位がありません。Zが3なら、その品種の平均より推定した品種別標準偏差三つ分上にあることを意味し、目標より3 mm長いという意味ではありません。

Zと移動範囲の管理限界 · 2行
管理図中心線下側管理限界上側管理限界−1σ+1σ−2σ+2σ
Z0-33-11-22
ZのMR1.12803.685————

標準化値と移動範囲

各行は、観測値を品種、生産ラン、元の測定値、標準化値Z、移動範囲と対応付けます。これらの識別情報で、観測69を元の行まで追跡してください。長さ2では最初のMRだけが欠測になり、生産ランの切り替わりをまたいで範囲を計算します。

標準化値と移動範囲 · 90行
観測品種生産ラン元の値ZZの移動範囲ZのシグナルMRのシグナル
1SP-25RUN0125.0070.476388—なし—
2SP-25RUN0124.945-2.336572.81296なしなし
3SP-25RUN0125.0070.4763882.81296なしなし
4SP-25RUN0124.994-0.1134260.589814なしなし
5SP-25RUN0125.0150.8393510.952777なしなし
6SP-40RUN0239.982-0.6480681.48742なしなし
7SP-40RUN0240.0190.4937661.14183なしなし
8SP-40RUN0239.975-0.8640911.35786なしなし
9SP-40RUN0240.003-2.19276e-130.864091なしなし
10SP-40RUN0240.0080.1543020.154302なしなし
11SP-60RUN0359.955-0.8677921.02209なしなし
12SP-60RUN0360.0741.056441.92424なしなし
13SP-60RUN0360.1552.366221.30977なしなし
14SP-60RUN0360.0110.03773012.32849なしなし
15SP-60RUN0359.922-1.40141.43913なしなし
16SP-25RUN0425.0211.111572.51298なしなし
17SP-25RUN0424.985-0.5217591.63333なしなし
18SP-25RUN04250.1587960.680555なしなし
19SP-25RUN0424.987-0.4310180.589814なしなし
20SP-25RUN0425.0432.109722.54074なしなし
21SP-40RUN0540.0230.6172081.49251なしなし
22SP-40RUN0539.941-1.913342.53055なしなし
23SP-40RUN0539.988-0.4629061.45044なしなし
24SP-40RUN0540.0461.3271.7899なしなし
25SP-40RUN0539.975-0.8640912.191096 on one sideなし
26SP-60RUN0660.002-0.10780.756296 on one side, 6 on one sideなし
27SP-60RUN0659.97-0.6252420.5174416 on one side, 6 on one sideなし
28SP-60RUN0659.989-0.3180110.3072316 on one side, 6 on one sideなし
29SP-60RUN0660.001-0.123970.1940416 on one side, 6 on one sideなし
30SP-60RUN0659.982-0.4312010.3072316 on one side, 6 on one sideなし
31SP-25RUN0724.98-0.748610.3174096 on one sideなし
32SP-25RUN0725.021.06621.81481なしなし
33SP-25RUN0724.99-0.2949071.36111なしなし
34SP-25RUN0725.010.6124990.907406なしなし
35SP-25RUN0725.0040.3402770.272222なしなし
36SP-40RUN0839.943-1.851622.1919なしなし
37SP-40RUN0839.961-1.296140.555487なしなし
38SP-40RUN0839.972-0.9566720.339464なしなし
39SP-40RUN0840.0280.7715091.72818なしなし
40SP-40RUN0839.937-2.036782.80829なしなし
41SP-60RUN0959.95-0.9486431.08814なしなし
42SP-60RUN0960.0580.7977221.74636なしなし
43SP-60RUN0960.0380.4743210.323401なしなし
44SP-60RUN0960.0330.3934710.0808502なしなし
45SP-60RUN0960.0110.03773010.355741なしなし
46SP-25RUN1024.9970.02268520.0150449なしなし
47SP-25RUN1024.965-1.429171.45185なしなし
48SP-25RUN1024.993-0.1587961.27037なしなし
49SP-25RUN1025.0211.111571.27037なしなし
50SP-25RUN1024.977-0.8847211.99629なしなし
51SP-40RUN1139.94-1.94421.05948なしなし
52SP-40RUN1139.946-1.759040.185162なしなし
53SP-40RUN1139.981-0.6789281.08011なしなし
54SP-40RUN1140.001-0.06172080.617208なしなし
55SP-40RUN1140.0431.234421.29614なしなし
56SP-60RUN1260.0250.2641110.970304なしなし
57SP-60RUN1259.972-0.5929020.857012なしなし
58SP-60RUN1260.1071.590052.18296なしなし
59SP-60RUN1260.0160.118581.47147なしなし
60SP-60RUN1259.864-2.339272.45785なしなし
61SP-25RUN1324.979-0.7939811.54529なしなし
62SP-25RUN1324.994-0.1134260.680555なしなし
63SP-25RUN1325.0140.7939810.9074066 on one sideなし
64SP-25RUN1325.0010.2041660.5898146 on one side, 6 on one sideなし
65SP-25RUN1325.0010.20416606 on one side, 6 on one side, 6 on one sideなし
66SP-40RUN1440.0511.48131.277136 on one side, 6 on one side, 6 on one side, 4 of 5 beyond 1σなし
67SP-40RUN1440.0571.666460.1851626 on one side, 6 on one side, 6 on one side, 4 of 5 beyond 1σなし
68SP-40RUN1440.0350.9875320.6789286 on one side, 6 on one side, 6 on one sideなし
69SP-40RUN1440.1083.240342.25281Beyond 3σ, 6 on one side, 6 on one side, 2 of 3 beyond 2σ, 2 of 3 beyond 2σ, 4 of 5 beyond 1σなし
70SP-40RUN1440.0922.746570.4937666 on one side, 2 of 3 beyond 2σ, 2 of 3 beyond 2σ, 4 of 5 beyond 1σなし
71SP-60RUN1559.994-0.2371612.98373なしなし
72SP-60RUN1560.004-0.07546020.1617なしなし
73SP-60RUN1560.0721.02411.09956なしなし
74SP-60RUN1560.0290.3287910.695312なしなし
75SP-60RUN1559.972-0.5929020.921693なしなし
76SP-25RUN16250.1587960.751698なしなし
77SP-25RUN1624.97-1.202311.36111なしなし
78SP-25RUN1624.9990.1134261.31574なしなし
79SP-25RUN1624.982-0.657870.771295なしなし
80SP-25RUN1624.994-0.1134260.544444なしなし
81SP-40RUN1740.0661.94422.05763なしなし
82SP-40RUN1739.98-0.7097892.65399なしなし
83SP-40RUN1739.977-0.802370.0925811なしなし
84SP-40RUN1740.0361.018391.82076なしなし
85SP-40RUN1739.976-0.833231.85162なしなし
86SP-60RUN1859.924-1.369060.535834なしなし
87SP-60RUN1860.1041.541542.91061なしなし
88SP-60RUN1860.1131.687070.14553なしなし
89SP-60RUN1859.925-1.352893.03997なしなし
90SP-60RUN1859.988-0.3341811.01871なしなし
  • 完全な窓が揃うまでは、初期の移動範囲は欠測になります。

管理図シグナルの詳細

各行は観測、管理図、検出された規則を示します。観測69はZの上側管理限界を超え、パターン規則でも25–31と63–70が検出されています。複数の記録が一つの観測に対応することがあります。Zのシグナルは推定した品種別基準に対するものであり、長さの規格不適合ではありません。

管理図シグナルの詳細 · 39行
観測/群管理図規則
25Z6 on one side
26Z6 on one side
26Z6 on one side
27Z6 on one side
27Z6 on one side
28Z6 on one side
28Z6 on one side
29Z6 on one side
29Z6 on one side
30Z6 on one side
30Z6 on one side
31Z6 on one side
63Z6 on one side
64Z6 on one side
64Z6 on one side
65Z6 on one side
65Z6 on one side
65Z6 on one side
66Z4 of 5 beyond 1σ
66Z6 on one side
66Z6 on one side
66Z6 on one side
67Z4 of 5 beyond 1σ
67Z6 on one side
67Z6 on one side
67Z6 on one side
68Z6 on one side
68Z6 on one side
68Z6 on one side
69Z2 of 3 beyond 2σ
69Z2 of 3 beyond 2σ
69Z4 of 5 beyond 1σ
69Z6 on one side
69Z6 on one side
69ZBeyond 3σ
70Z2 of 3 beyond 2σ
70Z2 of 3 beyond 2σ
70Z4 of 5 beyond 1σ
70Z6 on one side
  • シグナルの観測番号は1から表示されます。

7. レポートを作成

Standardized individuals chart (Z) と Moving range of Z に加え、要約、 Mean and sigma breakdowns 、管理限界、標準化値、シグナルの詳細を保存します。観測69が属する品種と生産ラン、および各品種の基準をどのように推定したかを記録します。元のレポートとグラフは英語です。

完了した分析で Add to report を選択します。続いて Choose individual items and advanced options を開いて表とグラフを選び、 Add to draftを選択します。非表示の項目は保存済みの分析に残ります。

レポート名を入力し、調査の目的と解釈を追加します。 Saveで保存し、 Previewで内容を確認して、 Export → Download HTMLを選択します。以下の例には、画面外の結果も含め、選択した内容全体が含まれます。

このレポートはアプリで生成されており、内容は英語です。 このHelp例でアプリが出力した全内容。該当する表、グラフ、分析時の注記を含みます。 レポートの数値は、アプリの表示桁数に合わせています。エクスポートされたグラフは静的なグラフです。画面幅が狭い場合は、幅の広いグラフや表を横にスクロールできます。
レポートの例を見る: 三品種のスペーサーの標準化測定値を監視

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