測定範囲にわたる偏りを確認

複数の基準器を繰り返し測定し、寸法によって測定の偏りが変化するかを確認します。

ガイド · 測定システム(MSA) · 読了目安:4分

アプリのコマンド名、ワークシートの識別子、サンプルデータの値は原文のまま表示されます。スクリーンショット、グラフ、ダウンロードファイルは英語です。例では英語の元の数値表記を保持しており、小数点にはピリオド、桁区切りにはカンマを使用しています。

例: 光学式測定器

一人の技術者が、10、30、50、70、90 mmの五つの基準器を測定します。各基準器を12回測定し、各ラウンドで基準器の順序をランダム化します。測定値は合計60個です。

光学式測定器のサンプルデータをダウンロード(CSV、列名は英語)

Help で使用している例と同じです。reference_id は基準器の識別子、reference_mm は割り当てられた長さ、measured_length_mm は測定器の測定値です。二つの数値列の単位はmmです。

1. 分析を作成

サイドバーで Measurement systems を開き、Linearity を選択して分析名を入力します。New blank worksheet と Create analysis を選択します。

2. データをインポート

Worksheet で Import を選択します。ダウンロードしたファイルを選ぶか、その内容を貼り付けます。区切り文字を Comma、小数点記号を Decimal dot に設定し、First row contains column names にチェックを入れます。インポート内容をプレビューし、Import into worksheet を選択します。全行を元の順序で残します。

3. 入力列を割り当て

Inputs で各列選択を開き、reference_id を Part ID、reference_mm を Reference values、measured_length_mm を Measurements に割り当てます。同じ行の基準値と測定値の対応を保ちます。

4. 調査のオプションを設定

Significance level (α) に0.05を入力します。Data used for regression では Individual readings (recommended) を選択します。

Correction guidance を開き、Show correction guidance はチェックを外したままにします。

Linearity: 例の列の割り当てと設定を表示したInputs画面
英語のInputs画面:基準器のID、基準長さ、測定した長さ。個々の測定値で回帰を行い、補正ガイダンスはオフです。 画像を原寸で表示 (新しいタブで開きます)

5. 分析を実行

Run analysis を選択し、Results を開きます。

6. 結果を解釈

  1. グラフの偏りを理解する

    偏りは、測定器の測定値から基準長さを引いた値です。正の偏りは高めに、負の偏りは低めに示すことを意味します。グラフは、五つの基準寸法にわたる偏りを比較します。

    直線性 — 基準値に対する偏り(英語のグラフ)
    英語のグラフ:横軸はmm単位の基準長さ、縦軸はmm単位の偏りです。当てはめた帯は偏りの平均を示し、個々の測定値のばらつきではありません。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます)
  2. 寸法に伴う変化を確認

    偏りの平均は、10 mmで約−0.00642 mm、90 mmで約+0.03183 mmへと上がります。当てはめた直線は右上がりです。網掛けの信頼帯は、当てはめた偏りの平均を示し、すべての測定値を含む区間ではありません。

  3. 当てはめた結果を確認

    傾きは約0.0004638 mm/mm(偏り/基準長さ)です。調査範囲の幅80 mmにわたる変化は、約+0.0371 mmです。アプリは直線性のルールに基づきREJECTと表示します。表示された傾きのp値のゼロは、数値の丸めによるもので、厳密なゼロ確率ではありません。REJECTは、試験した基準範囲で偏りの平均が変化する証拠を示すもので、製造した部品を不合格にする処置ではありません。

  4. 各基準水準を確認

    各基準器に12個の測定値があります。偏りの平均の信頼区間は、五つともゼロを含みません。表の行は、ランダム化した調査で最初に現れた順序になっています。寸法を比較するときは、基準値の列を使います。

  5. 調査すべき点を決める

    一つの一定値を加減する補正だけでは、寸法に伴う傾向には対処できません。10–90 mmにわたる校正と基準値の不確かさを確認します。補正を使う前に、別の測定でその妥当性を検証し、この結論を試験した範囲外に広げないでください。

詳細:各結果セクションを確認

完全な結果表は、Helpと同じく有効数字六桁で表示されます。

直線性 — 要約

傾きは0.0004638 mm/mm(偏り/基準長さ)で、調査範囲の幅80 mmにわたる変化は約+0.0371 mmです。R²は0.8612で、アプリは直線性のルールに基づいてREJECTと表示します。返された傾きのp値は数値上の丸めによりゼロとなっています。数学的に確率が厳密にゼロなのではなく、極めて小さいと解釈します。

直線性 — 要約 · 12行
統計量値
部品数5
回帰の入力形式個々の測定値
繰り返し性のSD0.00531522
傾き0.00046375
切片-0.00985417
傾きのSE0.0000244498
切片のSE0.00140454
t(傾き)18.9674
自由度58
p(傾き)0
R²0.861165
判定REJECT
  • 傾きは統計的に有意で、一つ以上の基準値で0が信頼帯の外にあります。
  • 直線性は許容できません。傾きが有意で、一つ以上の基準値で0が信頼帯の外にあります。

直線性 — 基準器別

どの基準器にも12個の測定値があります。偏りの平均の信頼区間は五つともゼロを含まず、10 mmでは負、30–90 mmでは正の偏りです。行は、基準寸法の昇順ではなく、ランダム化した調査で最初に現れた順序を保ちます。水準を比較するときは、基準値の列を読み取ります。

直線性 — 基準器別 · 5行
基準器基準値測定数測定値の平均偏りの平均95%信頼区間 — 下限95%信頼区間 — 上限
L90901290.03180.03183330.02802270.0356439
L30301230.00650.00650.003428880.00957112
L50501250.0120.0120.008760240.0152398
L1010129.99358-0.00641667-0.00958146-0.00325187
L70701270.02280.022750.01920590.0262941

回帰による予測

当てはめた偏りとその信頼限界は、返された基準値における回帰の平均を示します。個々の測定値に対する予測区間ではありません。

回帰による予測 · 5行
基準値当てはめた偏り95%信頼区間 — 下限95%信頼区間 — 上限
900.03188330.02948570.034281
300.004058330.002362950.00575372
500.01333330.01194910.0147176
10-0.00521667-0.00761431-0.00281903
700.02260830.02091290.0243037

7. レポートを作成

偏りのグラフ、Linearity — summary、Linearity — per part、Regression predictions を残します。10–90 mmの基準範囲と、個々の測定値を使ったモデルを記録します。モデルの判定と、表示されたp値のゼロに関する注意も残します。

完了した分析で Add to report を選択します。続いて Choose individual items and advanced options を開いて表とグラフを選び、 Add to draftを選択します。非表示の項目は保存済みの分析に残ります。

レポート名を入力し、調査の目的と解釈を追加します。 Saveで保存し、 Previewで内容を確認して、 Export → Download HTMLを選択します。以下の例には、画面外の結果も含め、選択した内容全体が含まれます。

このレポートはアプリで生成されており、内容は英語です。 このHelp例でアプリが出力した全内容。該当する表、グラフ、分析時の注記を含みます。 レポートの数値は、アプリの表示桁数に合わせています。エクスポートされたグラフは静的なグラフです。画面幅が狭い場合は、幅の広いグラフや表を横にスクロールできます。
レポートの例を見る: 光学式測定器を測定範囲にわたって確認

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