アプリのコマンド名、ワークシートの識別子、サンプルデータの値は原文のまま表示されます。スクリーンショット、グラフ、ダウンロードファイルは英語です。例では英語の元の数値表記を保持しており、小数点にはピリオド、桁区切りにはカンマを使用しています。
例: バルブの内径
三名の検査員が、同じ10個のバルブハウジングをそれぞれ三回測定します。測定のたびに内径測定器を取り外して据え直します。測定値は90件で、部品の順序はランダム化し、前の測定値は見えない状態にしています。
バルブ内径のサンプルデータをダウンロード(CSV、列名は英語)ツールのHelpでも同じ例を使用しています。bore_diameter_mmにはmm単位の測定値が入っています。このツールには数値IDが必要です。part_numberはP01–P10を1–10に、operator_numberはA、B、Cを1、2、3に対応させています。trialは三回の測定を識別します。
1. 分析を作成
サイドバーでMeasurement systemsを開き、GRR (ANOVA)を選択して、分析名を入力します。New blank worksheetを選び、Create analysisを選択します。
2. データをインポート
WorksheetでImportを選択します。ダウンロードしたファイルを選ぶか、内容を貼り付けます。区切り文字をComma、小数点をDecimal dotに設定し、First row contains column namesにチェックを入れます。インポートのプレビューを確認し、Import into worksheetを選択します。すべての行を元の順序のまま保持します。
3. 入力列を割り当て
Inputsで、列選択リストからpart_numberをPart IDに、operator_numberをOperatorに、trialをTrial IDに、bore_diameter_mmをMeasurementsに割り当てます。数値のID列を使用してください。
アプリが10 parts × 3 operators × 3 trialsと認識していることを確認します。各部品には、各測定者による三回すべての測定が必要です。
4. 分析のオプションを設定
Significance level (α)に0.05を入力します。Lower specification limit (LSL)に19.950、Upper specification limit (USL)に20.050を入力します。規格幅は0.100 mmです。
Precisionを開き、Apply decimal precision to resultsはチェックを外したままにします。この例には測定値が含まれているため、Create a worksheet templateは必要ありません。

5. 分析を実行
Run analysisを選択し、Resultsを開きます。
6. 結果を解釈
分析計画を確認
各検査員が、すべてのハウジングを三回ずつ測定します。繰り返した測定値の違いは測定の散らばりを、ハウジング間の違いは部品間の変動を示します。この分析では両方を比較します。
測定のばらつきを確認
EVは繰り返し性で、同じ検査員が測定を繰り返したときの散らばりです。AVは再現性で、検査員に関連する変動です。GRRは両方を合わせたものです。この例のGRRは0.01778 mmです。表の値は六シグマの幅であり、標準偏差ではありません。
mm単位の基準変動成分を六シグマの幅で示す英語のグラフ。この棒は分散寄与率ではありません。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます) 二つの割合を比較
GRRは基準変動全体の幅の12.90%、0.100 mmの規格幅の17.78%です。これらは比較する基準が異なります。どちらも不合格ハウジングの割合ではありません。分析用に選んだ部品は、基準変動に対する割合に影響します。
部品ごとに検査員を比較
線は各ハウジングに対する検査員ごとの平均値を示します。検査員間の差は、部品によって変わります。交互作用のp値は約0.000479で0.05より小さいため、アプリはこの効果をモデルに残します。Part 1–10はP01–P10、Operator 1/2/3はA/B/Cを表します。
各セル三回の測定に基づく、検査員別・部品別の平均内径(mm)を示す英語のグラフ。 グラフを原寸で表示 (新しいタブで開きます) 調べる内容を決定
検査員間で差が出る部品について、測定手順と測定器の位置決めを比較します。グラフから原因は特定できません。識別カテゴリー数NDCの整数値は10です。この測定器は、選んだ部品間で複数の水準を識別できますが、今後のあらゆる用途に適していると判断できるわけではありません。
詳細:各結果セクションを確認
完全な結果表は、Helpと同じく有効数字六桁で表示されます。
基準変動成分(6σ)
表は基準変動(6σ)をmm単位で示しています。繰り返し性EVは0.01033 mm、再現性AVは0.01446 mm、総GRRは0.01778 mmです。部品間の変動は0.1366 mmで、測定の変動よりかなり大きくなっています。これらの値を標準偏差や割合として読まないでください。6σの成分を六で割ると、その標準偏差(SD)が得られます。
| 成分 | 基準変動(6σ) |
|---|---|
| EV | 0.0103344 |
| AV | 0.0144637 |
| GRR | 0.0177764 |
| PV | 0.136598 |
| TV | 0.13775 |
- O×Pは有意であり、プールしていません。%GRR(基準変動)= 12.9% NDC ≈ 10
分析の評価
GRRは基準変動全体の12.90%、0.100 mmの規格幅の17.78%です。NDCは10.835、整数のNDCは10です。基準変動に対する割合にはSDの比を使います。分散寄与率には比の二乗を使うため(この例の総GRRでは約1.67%)、それぞれの割合は異なる問いに答えます。NDCも、選んだ部品のばらつきに依存します。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| GRR(基準変動比、%) | 12.9048 |
| GRR(規格幅比、%) | 17.7764 |
| NDC | 10.8348 |
| NDC(整数) | 10 |
| α | 0.05 |
| 測定者×部品の交互作用をプール | いいえ |
交互作用を含む二元配置分散分析
測定者×部品のp ≈ 0.000479はα = 0.05より小さいため、アプリは交互作用を繰り返し性にプールせず、モデルに残します。このため、測定者間の違いは、部品ごとに異なる差と併せて考える必要があります。測定者のp値は約0.000321です。これらの検定は、差が生じる理由を特定するものではありません。
| 要因 | 平方和(SS) | 自由度(df) | 平均平方(MS) | F | p |
|---|---|---|---|---|---|
| Operator | 0.000241089 | 2 | 0.000120544 | 12.9997 | 0.000320941 |
| Part | 0.0420662 | 9 | 0.00467402 | 504.055 | 9.41451e-20 |
| O×P | 0.000166911 | 18 | 0.00000927284 | 3.12568 | 0.000479281 |
| 繰り返し性(誤差) | 0.000178 | 60 | 0.00000296667 | — | — |
| 合計 | 0.0426522 | 89 | 0 | — | — |
- 完全モデルのF値とp値です。測定者×部品のp ≥ αの場合、この交互作用は繰り返し性にプールされます。
測定者別・部品別の平均
各セルは、一つの部品を三回測定した測定者の平均値です。異なる部品を比較する前に、同じ部品について測定者を比較します。
| 測定者 | 部品1 | 部品2 | 部品3 | 部品4 | 部品5 | 部品6 | 部品7 | 部品8 | 部品9 | 部品10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Operator 1 | 20.004 | 19.97 | 20.0207 | 19.9867 | 20.008 | 19.979 | 20.0287 | 19.9927 | 20.0167 | 19.9623 |
| Operator 2 | 20.003 | 19.9687 | 20.023 | 19.9853 | 20.011 | 19.9763 | 20.0323 | 19.9953 | 20.0173 | 19.9653 |
| Operator 3 | 20.0047 | 19.9723 | 20.028 | 19.988 | 20.0157 | 19.981 | 20.0297 | 20 | 20.02 | 19.9677 |
周辺平均
各測定者と各部品の周辺平均は、交差型の分析を要約します。部品全体で平均すると、モデルに残されている測定者×部品の交互作用が見えにくくなることがあります。
| 区分 | 平均 |
|---|---|
| 全体 | 19.9984 |
| Operator 1 | 19.9969 |
| Operator 2 | 19.9978 |
| Operator 3 | 20.0007 |
| Part 1 | 20.0039 |
| Part 2 | 19.9703 |
| Part 3 | 20.0239 |
| Part 4 | 19.9867 |
| Part 5 | 20.0116 |
| Part 6 | 19.9788 |
| Part 7 | 20.0302 |
| Part 8 | 19.996 |
| Part 9 | 20.018 |
| Part 10 | 19.9651 |
7. レポートを作成
Study variation components (6σ)、Study assessment、Two-way ANOVA with interaction、Operator × part means、Marginal meansと、変動成分およびセル平均の両方のグラフを残します。各検査員と各部品に対応する数値IDを記録し、0.100 mmの規格幅を保持します。
完了した分析で Add to report を選択します。続いて Choose individual items and advanced options を開いて表とグラフを選び、 Add to draftを選択します。非表示の項目は保存済みの分析に残ります。
レポート名を入力し、調査の目的と解釈を追加します。 Saveで保存し、 Previewで内容を確認して、 Export → Download HTMLを選択します。以下の例には、画面外の結果も含め、選択した内容全体が含まれます。