範囲法で簡易ゲージR&Rを実施

二人の測定者の対応する読取値から、全体の測定変動を初期推定します。

ガイド · 測定システム(MSA) · 読了目安4分

アプリのコマンド名、ワークシートの識別子、サンプルデータの値は原文のまま表示されます。スクリーンショット、グラフ、ダウンロードファイルは英語です。例では英語の元の数値表記を保持しており、小数点にはピリオド、桁区切りにはカンマを使用しています。

例: クリップの幅

二人の検査員が、同じ10個の成形クリップをデジタルノギスでそれぞれ独立に一回ずつ測定します。互いの読取値は見られません。測定値は20個です。

クリップの幅の例をダウンロード(英語CSV)

Help と同じ例です。 part_id はクリップ、 operator_id は検査員を識別し、 trial はすべての行で1です。 clip_width_mm にはmm単位の読取値が入っています。一人の検査員による同じクリップの繰り返し読取値はありません。

1. 分析を作成

サイドバーで Measurement systems を開き、 GRR (Range) を選択して分析に名前を付けます。 New blank worksheet 、 Create analysis を選択します。

2. データをインポート

Worksheet で Import を選択します。ダウンロードしたファイルを選択するか、その内容を貼り付けます。区切り文字を Comma にし、 Decimal dot を使用して、 First row contains column names にチェックを入れます。プレビューを確認し、 Import into worksheet を選択します。すべての行を元の順序に保ちます。

3. 入力列を割り当て

Inputs で各列の選択欄から、 part_id を Part ID 、 operator_id を Operator 、 trial を Trial ID 、 clip_width_mm を Measurements に割り当てます。

アプリが 10 parts × 2 operators × 1 trial を検出したことを確認します。各クリップについて、両方の検査員の読取値が必要です。

4. 分析のオプションを設定

Specification & process inputs (optional) を開きます。 Lower specification limit (LSL) に9.800、 Upper specification limit (USL) に10.200を入力します。 Historical process standard deviation (σ) は空欄のままにします。規格幅は0.400 mmです。

インポートしたデータを用いるこの分析では、 Create a worksheet template は不要です。

GRR (Range): 例の列の割り当てと設定を表示したInputs画面
クリップごとの対応する読取値、検出した測定の構成、規格限界、空欄の過去の工程標準偏差を示すInputs画面(英語)。 画像を原寸で表示 (新しいタブで開きます)

5. 分析を実行

Run analysis を選択し、 Results を開きます。

6. 結果を解釈

  1. 各組の意味を理解

    各クリップには、各検査員による一つずつ、計二つの読取値があります。範囲は二つの読取値の差の絶対値です。10個のクリップの平均範囲は0.016 mmです。

  2. 全体の推定値を確認

    GRRの標準偏差は約0.01379 mmです。対応する読取値から推定した全体の測定標準偏差を表します。測定器の繰り返し性と検査員間の差を分離することはできません。

  3. 規格幅と比較

    推定した測定の六シグマ幅は、規格幅0.400 mmの20.69%を占めます。これは不合格となるクリップの割合ではありません。過去の工程標準偏差を指定していないため、%Processは利用できません。

  4. より詳しい測定を計画

    各検査員が各クリップを一回測定しています。繰り返し性、再現性、部品に依存する差を調べるには、各検査員が各クリップを実際に繰り返し測定した読取値を収集してください。

詳細:各結果セクションを確認

完全な結果表は、Helpと同じく有効数字六桁で表示されます。

測定単位での分析

推定した全体のGRR標準偏差は0.01379 mmです。各検査員が各クリップを一回だけ測定しているため、検査員内の反復はありません。この推定値から繰り返し性と再現性を分離したり、測定者と部品の交互作用を切り分けたりすることはできません。

GRR = R̄ / d₂。範囲法は、EV/AVに分解せずに測定器の全体変動を推定します。

測定単位での分析 · 1行
統計量値
GRR (σ)0.0137914

相対的な測定変動(%)

推定した測定の六シグマ幅は、規格幅0.40 mmの20.69%を占めます。これは規格幅に対する比率であり、検査に不合格となるクリップの割合ではありません。工程標準偏差を指定していないため、%Processの値は表示されません。

%Tolerance = 100 × 6 × 成分の標準偏差(SD) / 規格幅。

相対的な測定変動(%) · 1行
統計量値
規格幅比(%)20.6872

範囲とd₂の参照表

各クリップの二つの読取値の平均範囲は0.016 mmです。アプリはm = 2、g = 10に対してd₂ = 1.1601を使用し、GRR = R̄ / d₂を求めます。別のd₂表の規約に置き換えて同じ出力になると考えないでください。

範囲とd₂の参照表 · 5行
統計量値
範囲の平均(R̄)0.016
d₂ (m = 2)1.16014
指定したg(部品数)10
参照表の列10
近似参照いいえ

7. レポートを作成

Measurement unit analysis 、 Relative measurement variation (%) 、 Range and d₂ lookup を保存します。各検査員が各クリップを一回ずつ測定したことと、過去の工程標準偏差を指定していないことを記録します。元のレポートは英語です。

完了した分析で Add to report を選択します。続いて Choose individual items and advanced options を開いて表とグラフを選び、 Add to draftを選択します。非表示の項目は保存済みの分析に残ります。

レポート名を入力し、調査の目的と解釈を追加します。 Saveで保存し、 Previewで内容を確認して、 Export → Download HTMLを選択します。以下の例には、画面外の結果も含め、選択した内容全体が含まれます。

このレポートはアプリで生成されており、内容は英語です。 このHelp例でアプリが出力した全内容。該当する表、グラフ、分析時の注記を含みます。 レポートの数値は、アプリの表示桁数に合わせています。エクスポートされたグラフは静的なグラフです。画面幅が狭い場合は、幅の広いグラフや表を横にスクロールできます。
レポートの例を見る: 成形クリップの簡易測定システム調査

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